QUALITY OF LIFE
クオリテイ・オブ・ライフ

歯の健康から口腔の健康へ、そして全身健康へ

歯や口の中の健康状態は、食べること、話すこと、笑うこと、表情を作るといった感情表現に影響を及ぼすもので、精神的な健康に悪影響を与える可能性があります。また近年全身の健康にも影響をあたえることが、世界中の様々な研究で明らかになってきました。

 

 

真の健康とは単に病気がなく体が弱くないというだけでなく、身体的、精神的、に良好な状況を言い、これにもとづき単に身体的な健康のみでなく、高い『生活の質』すなわち『 Quality Of Life(クオリティ・オブ・ライフ=QOL)』があってこそ、真の『健康』といえるでしょう。咀嚼機能(かめること)がQOLの向上へ関連しているという研究データもあり、『よくかめること』は、日常活動、身体的な健康、精神的な健康に重要なため、歯単体の話ではなく、咀嚼する『機能』を維持することが最も重要であるとされています。単に健康な歯をめざすのではなく、口腔機能を維持させるために健康な口腔、そして全身的にも精神的にも良好な真の『健康』を目指していきましょう。

 

 

口腔が全身の健康に及ぼす影響

口腔の2大疾患と言われるのが、『虫歯』そして『歯周病』です。どちらも最終的には歯を喪失してしまいます。実際に歯の喪失原因の大半を占めています。歯の喪失本数が多くなると咀嚼能力(かめること)の低下がおこり、残された歯が少なくなると、食べ物を噛むことが不自由になり、それによりやわらかい食べもの中心の食生活による生活習慣病やその要因とも言われるメタボリックシンドローム(内臓脂肪症候群)を招いたり、栄養の偏りや食欲の低下による低栄養を招きます。低栄養は、筋量の維持に必要な良質なタンパク質などの摂取が不充分になり筋力の低下、そして運動能力の低下などを招き、高齢者では食事を飲み込むことが難しくなり,誤ってお口の中の食べ物や唾液が気管に入ってしまいます。食事を飲み込むときに,本来の食道ではなく,気管(気道)に食べ物が入ってしまうことを誤嚥(ごえん)と呼びます.誤嚥が起きた際,お口の中に細菌が多い状態だと,細菌が肺にまで入り肺炎(誤嚥性肺炎)を引き起こします。さらに身体的自立が損なわれる要因としても非常に重視されています。その他にも、咀嚼機能が視覚や聴覚、あるいは脳機能が直結する認知症にも影響を与えるとされており、『咀嚼』という機能を維持すること、健康な歯を維持すること、健康な口腔を維持すること、すなわち歯の喪失を防止し全身の健康をも維持することにつながることが明らかにされています。

 

 

PROMOTE HEALTH

ポイント

「十分な睡眠」

睡眠不足になると人間の体は抵抗力が落ちますので、細菌に感染しやすくなってしまいます。またストレスも溜まり、人間の身体にさまざまな悪影響を与えますので当然、歯と口腔の健康にも大きく関係します。ストレスによって抵抗力が低下するために虫歯菌や歯周病菌に侵されやすくなり、さらにストレスが溜まっていると睡眠時などに気付かないうちに歯ぎしりをしたり、歯を強く噛む事が多くなってしまいます。
忙しい毎日を送っている方は睡眠不足になりやすく、ストレスも溜まりやすいと思いますが、歯と口腔の健康に限らず健康な身体を保つためにも十分な睡眠をとり、ストレスを溜めない、溜まったストレスは早めに解消するように心がけましょう。

 

「禁煙」

喫煙者は、非喫煙者に比べて歯周病のリスクが高いというデータが出ています。タバコに含まれているニコチンやタールが歯肉の血管を収縮させたり、歯肉を構成するコラーゲンの合成を行っているビタミンCを破壊したりするためです。また、歯肉年齢で言うと、タバコを吸っている人は吸わない人より20年老化が早いといわれています。タバコは歯周病の症状を悪化させ、タバコを吸っている限り歯周病は治らないとさえ言われていますので、歯周病を予防し、完治させるためには禁煙は避けて通れないでしょう。

 

 

「適度な運動」

運動と歯と口腔の健康はあまり関係ないように思えますが、運動不足だと血行が悪くなり、歯肉を通る血管の血流も悪化し、不健康な歯肉となってしまいます。衰えた歯肉は歯周病にかかりやすく、また、進行も早くなってしまいます。全身の血行を良くするためにも、毎日の適度な運動を心がけるようにして下さい。

 

 

「生活の改善」

運動と歯と口腔の健康はあまり関係ないように思えますが、運動不足だと血行が悪くなり、歯肉を通る血管の血流も悪化し、不健康な歯肉となってしまいます。衰えた歯肉は歯周病にかかりやすく、また、進行も早くなってしまいます。全身の血行を良くするためにも、毎日の適度な運動を心がけるようにして下さい。